Before (改善前)

パレットや架台、フレームなど、荷重が掛るため高い強度が必要な溶接組み立て品の場合、脚にリブを溶接して強度アップを行います。その場合、プレートを切断して補強材として左右に溶接を行って強度出しを行います。しかし、1つのプレート(リブ)に対して2箇所づつ溶接を行う必要があり、左右で4箇所、4本脚のパレットや架台、フレームであれば計16箇所のリブ溶接を行わなければならなくなります。

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After (改善後)

パレットや架台、フレームの脚部分への補強材として、斜めに切断したアングル鋼を溶接することで溶接工数を削減することができます。従来のプレート溶接では1つの脚に対して4箇所の溶接が必要でしたが、斜めに切断したアングル鋼であれば3箇所の溶接で済みます。そのため、4本脚であれば計12箇所の溶接となります。従来品に比べて1製品あたり4箇所の溶接削減ですが、量産品となるとその加工工数と製造コストは大きく変わってきます。

POINT(要約)

溶接組み立てを行う製缶板金品の場合、如何にして溶接箇所を少なくするか、はコストダウンに直結する設計ポイントです。溶接組み立てを行うと、溶接の前後に必要なグラインダー掛けや歪み取り、酸洗いなどの工程も必要となります。そのため、溶接箇所が少なくなればなるほど溶接の前後工程も削減することができます。