今回、当社ではシンクロフィード溶接という機構を持つロボットシステムの新規導入と、既存の溶接ロボットへのシンクロフィード溶接システムの実装(10月予定)という設備の見直しを行いました。
そこで今回は、導入したシンクロフィード溶接システムの特長と、実機の動画をご紹介いたします。
シンクロフィード溶接とは?
シンクロフィード溶接というのは、ダイヘン社が新たに開発された「究極の低スパッタを実現したロボット溶接システム」で、主に2つの特長があります。
特長①:ワイヤ送給と溶接電流のシンクロ制御により安定したアーク状態を実現
-溶接電流が400Aへとアップし、同等機と比較して深い溶け込みを実現しています。
-電圧調整領域を従来機の2倍とすることで、溶接電圧を上げての幅広フラットビードが可能となっています。
特長②:極低スパッタでありながら、低入熱・低スマットの高品質なアルミ溶接
-難しいとされる、極薄アルミを高品質で実現!
-スパッタ除去工程を削減・熱歪みを低減し、スマットを抑え、美観の高いアルミ溶接を実現します。
ここまで、特長を列挙しましたが、本設備を当社で導入するメリットとしては、
⑴ 従来のロボット溶接と比較して、スパッタ・熱歪・スマットを抑え仕上げ工程にかかる工数を削減
⑵ 幅広の溶接ビードを実現でき、溶接個所の強度も担保することが可能
という点が挙げられます。今後、当社では同設備を導入したことで、自動化による溶接キャパシティのアップだけでなく、溶接の仕上がり品質アップが期待でき、より高精度・高品質な板金溶接をお届けすることがお約束可能です!
シンクロフィード溶接の紹介動画
本設備は、当社が昨今、力を入れているハイテン鋼・ステンレス鋼・アルミなどの素材への隅肉溶接・突き合わせ溶接といった溶接も可能です。これまでよりも、より高品質な製品提供を実現することができると期待しています。
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