Before (改善前)

板金溶接品や製缶加工品の組み立てを行うときに、ナットを溶接してネジ山を確保し、ボルト締めにて組み立てを行う場合があります。その際に、溶接ナットが用いられることが多くあります。さらに、溶接ナットは3ヶ所のツメの溶接を行うことが一般的であるので、1つの溶接ナットに対して3点溶接を行うことになります。複数個所にナットを取り付ける場合、ナットの数x3の溶接を行うこととなり、溶接工数を増加させてしまう傾向があります。

V

After (改善後)

ナット溶接を行う場合には、溶接ナットではなくフランジナット(ツバ付ナット)を溶接することで溶接の工数削減を実現することができます。フランジナットであれば溶接箇所が1個のフランジナットに対して2ヶ所で十分です。溶接ナットからフランジナットに変更するだけで溶接の作業工数を2/3に圧縮することができるので、溶接板金品、製缶加工品のコストダウンに直結させることが可能となります。

POINT(要約)

溶接ナットはツメがあるので接地面に対して少し浮いてしまい、浮きを防ぐためにしっかりと溶け込ませるとネジを切った内側まで溶けてしまうこともあります。内部まで溶け込んでしまうとボルトがうまく入らないといったトラブルも発生してしまうので、フランジナット(ツバ付ナット)の活用を推奨しています。